Hiroshima Municipal Hiroshima Special Needs School

わくわくする公園のような特別支援学校

プライベートとパブリックが共存する「社会=まち」のような学校づくり

教室を「家」、共用部を「社会」と考え、両方が共にある街のような学校を計画しました。12年間の生活の中でステップアップをしながら社会性を学んでいきます。

先生方が管理がしやすい安心安全の施設づくり

特別支援学校の先生は登校から下校まで、児童生徒に付き添い、学習活動を指導・支援しています。トイレの広さ、廊下の広さ、階段の広さなど、指導・支援する先生方が対応しやすい余裕のある計画としています。また、突起物がなく、角の面取りを徹底するなど、児童生徒が怪我をしない様々な工夫を行います。

細部にまで配慮したステップアップが図れる施設づくり

小中高の12年間を将来の自立に向けて、児童生徒は日々学んでいます。ディティールにもこだわり、児童生徒がステップアップできるための助けになるような様々な配慮を盛り込み計画しました。

Building Data

Location
Minami-ku, Hiroshima-shi, Hiroshima[ ]
Usage
Special support school
Construction
RC, SRC
Scale
3F
Total Floor Area
20,645m2
Year of Completion
7/2012

Award

2018
公共建築賞 優秀賞

空間をイメージし「構造化」できる、分かりやすい施設構成

エントランスホールを入りまっすぐに進むと「ひかりのひろば」につながります。ここは、学校の共用空間の中心であり、ここから自分の教室がどちらにあるのか迷いなく「分かる」ことができます。知的障害の児童生徒にも空間をイメージし、頭で経路が組み立てられる、分かりやすい構成としています。

快適な学習環境を実現するためのひろばの設置

各所にひろばを設けることで、採光・換気の室内環境条件を良好に保っています。また、特別教室との連携により「いこいのひろば」「アートのひろば」「まなびのひろば」を設け、低学年については教室からそのまま遊びの空間につながる「あそびのひろば」を設けています。

五感に訴え掛けるランドスケープの提案

起伏のあるランドスケープを設け、小山を児童生徒が登ったり、駆け下りることで感覚統合の訓練を行うことができます。感覚に訴えかけるランドスケープは、児童生徒がそれぞれの居心地のよい場をつくるきっかけとなります。似島が見える屋上も児童生徒の活動の場です。

設計者からの一言

初登校の日にパニックになる児童生徒さんが少なからずいるだろうと先生方も予測されていましたが、当日1人もパニックにならず、新しい環境を受け入れてくれたことに心から感動しました。児童生徒の皆さんが喜んで使っていただいている本校の設計を通じて、狭隘化した特別支援学校の改善提案に具体的な「カタチ」を提案できたと考えます。

施設の方からの一言

2012年秋の開校から1年で、本校の施設見学者が6000人を超え、様々な方々から見学の申し入れがあります。ロシア、台湾からもツアーで施設見学に来られるなど、特別支援学校の整備について関心が高まっていると感じています。

Photo:鈴木研一写真事務所, ウエドイカメラ