淑徳大学看護栄養学部栄養学科校舎

キャンパスアメニティを生み出す新校舎

緑豊かなアプローチ空間を生み出す

学生の憩いの場として整備された緑の斜面にはベンチなども配置され、大階段と一体的に活用されることで、そこを行き交う学生同士の交流を生み出します。

学生の活動の中心を生み出す

既存校舎との間に囲まれた中庭空間を整備することで、学生の生活と活動の中心をとなる空間を生み出します。

動線を流れを生み出す

アプローチ道路と既存校舎の高低差を新しい施設でつなぐことで、キャンパスの動線にスムーズな流れを生み出します。

施設概要

所在地
千葉県千葉市中央区[ ]
用途
大学
構造
RC
規模
地上3階、地下1階
延床面積
4,323m2
竣工
2012年1月

学生のための新しいキャンパス空間

光と風でフロアをつなぐ吹き抜け空間

南からの太陽の光を階段室を通じてエントランスホールに導入することで、施設全体が明るくなるよう配慮しました。陶器アートを設置したアルミルーバーは、太陽の光を共用部に拡散し、冬には上部に溜まった暖気をエントランスに吹き降ろす環境装置にもなります。

膜天井により明るさと安全性を確保した大講義室

透過性のある膜天井は緩やかな曲線を描いて吊り下げられ、トップライトからの光を室内に柔らかく拡散します。また地震時にも落下することがなく高い安全性を確保できます。

エントランスから授業の様子が見える調理実習室

栄養学科のための校舎となるため、その主役である調理実習室にはエントランスに面して大きな窓をつけて、キッチンスタジアムとして見学者や生徒同士からも注目度の高いしつらえとしました。

設計者からの一言

1棟の既存校舎があるところに新たな建物を建てることで、その間に新しい空間を生み出すことができます。建物が主張するのではなく、配置により生まれる「間」が主役となるようなキャンパス計画を目指しました。

淑徳大学看護栄養学部栄養学科校舎の特徴

栄養学科の講義用食堂に面した外部テラスと、既存食堂に面したテラスを連続させた居心地のよい中庭空間は、食事だけでなく授業の合間の居場所や、自習スペースとして、学生の活動の中心を形作っています。

撮影者:川澄・小林研二写真事務所