淑徳大学千葉キャンパス15号館

新しい大学のシンボルとなる景観と調和した高層校舎

景観と調和したシンボルタワー

低層校舎との調和を図りながら、既存のタブノキの大木を残すかたちで配置計画を行い、大乗淑徳学園の理念である「共生」を感じさせるシンボルタワーとして計画しました。

キャンパスに国見の丘をつくる

敷地は高台にあり、10階の高さでも千葉市を一望できるロケーションにあることから、屋上庭園や見晴らしの良いロビーを設けることで、今までにない眺望が感じられるよう心がけました。

学生の動きが感じられる高層校舎

高層化されてもキャンパスとの一体感を失わず、学生の動きが外からも感じられるような、透明感のある校舎を計画しました。

施設概要

所在地
千葉県千葉市中央区[ ]
用途
大学
構造
RC、S
規模
地上10階、地下2階
延床面積
9,227m2
竣工
2010年2月

受賞歴

2012年
千葉市都市文化賞 建築部門
2010年
SDA賞 空間・環境表現サイン部門

キャンパスとのつながりを大事にした学生のための空間づくり

キャンパスから学生の動きが見える大階段

スチールカーテンウォールの開放的な大階段を設けることで、気持ち良く移動できるだけでなく、移動中にキャンパス全体を見渡せます。また、キャンパス側からも人の気配が伝わるように配慮しました。

エコキャンパスのシンボル

4階~7階のカーテンウォールに太陽光発電パネルを組み込みました。また、雨水利用や自然換気を導入するなど、エコキャンパスとして分かりやすい仕組みを取り入れました。

学生が和める場所づくり

1階ロビー、階段ロビー、最上階テラス、また外構の庭園など、学生が過ごしやすい空間をいろいろな場所にできる限り確保しました。

設計者からの一言

高層校舎なので上下の移動が負担に感じにくいよう、気持ちの良い階段をつくるよう配慮しました。木漏れ日をイメージした緑のカラーフィルムがつくる影が時間の変化や季節の変化を演出してくれます

撮影者:小林研二写真事務所、小林雅央(中川ケミカル)、小川賢一郎