特集

2019年12月27日 取り組み

CLTモノコック構造モックアップモデル制作・展示

2017年、宮城県を中心とした産学官が連携、CLT(Cross-Laminated-Timber)材の生産や加工の実践、建物設計や施工の推進、県内木材の利用拡大に資する木質材料や工法の検証などを行い、木造建築の可能性・実効性に関する知識と技術向上を図ることを目的として東北大学キャンパスに、「東北大学工学部CLTモデル実証棟」が完成しました(設計:佐藤総合計画・鈴木建築設計事務所JV 監修:東北大学石田壽一研究室、前田匡樹研究室、小林光研究室)。

私たちは、森林国である日本の貴重な資源の有効活用をさらに進めるために、構造材も含めてすべてCLT材から構成された「モノコック構造」を構想し、東北大学石田壽一研究室の監修により東京本社・1階AXS on Timeギャラリーに、モノコック構造のモックアップモデルを組み立て、展示を行いました。

東北大学CLTモデル実証棟では、設計を国土交通省の告示に準拠したルート1の構造計算に基づき行いましたが、CLTそのものの面材としての性能を活かしてCLTによる多面的空間の魅力を実現するためには法的な制限を乗り越える必要がありました。そのため、さらに自由度の高い設計を目指し、CLT建築の可能性を検証し、実物大モデルの設計における課題を抽出することを目的に、実物の1/4スケールのモックアップモデルで実験を行うことにしました。

組み立ての様子については、Youtubeでも動画をアップしていますので、ぜひご覧ください。