台中国際コンベンションセンター

Tree Gateが生み出す木漏れ日の森

ハイテク産業を支える基幹企業の振興を目的とする台中市の戦略的なコンベンション施設です。本施設は「水?経済貿易園」の南北を帯状に貫く2kmあまりのセントラルパーク「青翠園」の北側の入口に位置することから、緑あふれる公園と開発区への玄関口となるように「Tree Gate」をコンセプトに、公園へ人々を導く建築として提案しました。

西側の展示場、東側の会議場とボリュームを二つに分け、大樹に見立てたそれらのボリュームの間に枝葉が重なりあったような大きなゲート状の屋根「Tree Gate」をかけ、半屋外の広場を計画しました。台湾で古来親しまれてきた半屋外空間を現代的にアレンジした「Tree Gate」は、屋外展示やイベントスペースなど様々なアクティビティが生まれることを期待しています。

「Tree Gate」は有機的な曲面をつくるように立体トラスで構成し、外皮となる三角形の格子面には、金属パネルやエキスパンドメタル、膜、ボイドなどをランダムに配置し、外皮を透過する光が木漏れ日のように広場に落ちることを想定しています。屋根部分も三角形の格子で構成し、中央部には大面積の太陽光発電パネルを設け、脱CO2への意識を高めています。

施設概要

所在地
台湾台中市[ ]
用途
会議場、コンベンションセンター
共同設計
大壮連合建築師事務所、何鴻志建築師事務所
構造
S、RC
規模
地上5階、地下2階
延床面積
112,118.90m2
竣工
2022年12月(予定)

フォト & プロジェクト詳細