千代田保健所

ながく区民に親しまれる健康づくりの拠点を目指して

地球環境・都市環境への貢献

保健所としての機能を満たすだけでなく、公共建築のあるべき姿として、積極的な建物緑化や自然エネルギー利用など地球環境にやさしい施設づくりとオープンスペースや緑化テラスの設置など周囲の緑と連続した豊かな都市空間づくりを目指しました。

機能的で開かれた施設づくり

明快な平面計画と用途に応じた動線計画による各部門の連携を図る施設構成としました。
また、壁面ラインのセットバックによる空地の確保や外部と連続した開放的なエントランスにより、誰もが気軽に立ち寄れる施設としました。

安全で分かりやすい施設計画

利用者すべてにやさしいユニバーサルデザインを目指し、パブリックゾーンと執務ゾーンを明確に分離した施設構成としています。建物の全体から人が触れるような細部に至るまで、安全な分かりやすい計画になりました。

施設概要

所在地
東京都千代田区[ ]
用途
官公庁関連施設
構造
S、RC、SRC
規模
地上7階、地下2階
延床面積
2,863m2
竣工
2010年7月

千代田区を象徴するさわやかで緑あふれる新しい保健所

白を基調としたさわやかな外観

外装の色彩はアルミパネルとアルミルーバーによって白を基調とし、透明度の高いガラスを用いたカーテンウォール、サッシと鮮やかな緑の壁面緑化で構成することによって、保健所としてあるべき清潔感とさわやかさのある外観としました。

外部から自立した快適な室内環境

ファサードは全面を高断熱複層ガラスで覆い、室内側への明るさと開放性を確保しつつ、ルーバーを設置することで全面道路側からの目線を緩やかに遮断し、保健所用途に必要な一定のプライバシーを確保しました。

周辺環境と調和する空間づくり

外部と連続する開放的なエントランス、前面の公園を望む緑化テラス、潤いを与える緑化バルコニー、壁面緑化、屋上緑化を設けるなど、周辺環境と調和する豊かでいきいきとした多様な表情をつくり出しました。

設計者からの一言

清潔感あふれる白い外装、光と戯れる繊細な縦ルーバー、垣間見える緑が渾然一体となり、優しい建物表情をつくりだし、美しい都市景観づくりに貢献する千代田区の象徴となる新しい保健所が実現しました。ルーバーや庇の日射制御のほか、環境負荷を低減するさまざまな手法を積極的に取り入れ、環境配慮の先進自治体の建物としての最大限の環境配慮を行っています。

撮影者:小林研二写真事務所