特集
2026年3月10日
取り組み
『共環域』―大地と都市の間に生まれる共生のカタチ―
現代の都市では大地が舗装で覆われ、水や有機物の循環が滞り、自然の新陳代謝が阻害されています。私たちは建築物間の「スキマ」が連なって生まれる環境的・社会的な空間を『共環域』として、再定義し、自然の循環と人の営みが重なる余白を創出します。
共環域を生み出す「3つの手法」
●「はがす」:
都市の表層を剥ぎ取り、落ち葉(リター)を活用して炭素貯蔵能力の高い健全な土壌を再生し、生態系の起点を作ります。
●「ためる」:
巨大な貯留槽に頼るだけでなく、「小さくためる」場所を分散させることで、豪雨などの気候変動に対する都市の柔軟性を高めます。
●「つなぐ」:
点在するスキマをネットワーク化し、生物の移動経路や歩行者空間として、「つなぐ」ことで、都市全体の循環構造を再構築します。
共環域による「多層的な環境ネットワーク」の構築
●建築と大地の接続:
建築を単体として捉えず、雨水や緑を媒介に環境へ開かれた「小さな大地」として再定義し、敷地境界を越えた循環を生みます。
●都市のスキマの活用:
路地や空き地などの「余白」を、循環を芽吹かせる「種地」として捉え直し、都市スケールでの環境再生を推進します。
●接続のあり方:
「共環域」では、自然の恩恵を受け入れる「パッシブ」な接続と、環境資源を能動的に活用する「アクティブ」な接続を組み合わせ、都市に最適な共生のカタチを構築します。
『共環域』とは、都市を「成長モデル」から持続可能な「成熟モデル」へと転換する取り組みです。
このプロジェクトをPDFデータでご覧いただくこともできます。


