Pleats-ひだ

大きな表面積を持ち、多様な接点を創出する「ひだ」のイメージ

現状:にぎわいの拠点が川とは無関係に点在し、川は『裏』となっている。

提案:川の「ひだ」が、にぎわい拠点に浸透することで川が『表』となる。

絶対的な安全・安心の価値観が、時代とともにつくり上げてしまった都市と川との断絶を『ひだ』によって融解する。「壁としての堤防」は「堤防としての親水空間」へと変化を遂げ、『裏』となってしまった川は再び『表』舞台として豊かな親水空間へと再生を果たす。

[防災・避難のひだ]

墨田区は東部に行くほど海抜が低い。既存のカミソリ堤防に厚みを持たせ空間化し、災害時の防波堤・避難スペースとして機能させる。また、カフェやショップ等のプログラムを挿入することでにぎやかなかわなみをつくりだす。

[親水のひだ]

川に触れられる位置に緑化帯を持つテラスを設ける。防災・避難のひだに設けられたカフェ等のプログラムと連携し、にぎわいにあふれた親水空間をつくる。

[浄化のひだ]

牡蠣殻のフィルターを仕込んだ浄化装置を水面下レベルに設置して美しいビオトープとしての水辺空間を再生する。ひだ状の護岸形成により、川への接触面を大きくし、浄化機能を高める。